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アイノラのつどい Vol .4 ご報告

先日開催させていただきました「北海道支部アイノラのつどい Vol.4」。
お足元の悪い中、多くの方のご来場、そしてあたたかなご協力をいただき誠にありがとうございました。
以下、演奏会の模様と、当日設置させていただいた募金活動につきましてご報告いたします。

***

日本シベリウス協会北海道支部 「アイノラのつどい Vol 4」
~あの日から1年、祈りはつづく~ 宮城県山元町復興祈念コンサート


2012年3月11日(日) 午後2時
於 奥井理ギャラリー

<演奏曲目>

J.シベリウス
ヴァイオリン協奏曲 作品47より 第1楽章
「6つの即興曲」作品5より 第5番
三月の雪 作品6-5
三月の雪上のダイヤモンド 作品36-6

なかにしあかね
星野富弘の詩による歌曲集「木のように」より
今日は朝から雨  椿

J.クヴァンダル
序奏とアレグロ 作品30   

E.グリーグ
ロンダーネの遠き日の思い出
ヴァイオリンソナタ 第三番より 第一楽章

O.メリカント
幸福な人々 作品15

J.シベリウス/山田美穂編曲
フィンランディア 作品26            

<出演>

駒ヶ嶺ゆかり(メゾソプラノ)
千石史子(ソプラノ)
浜島泰子(ヴァイオリン)
林ひかる(ヴァイオリン)
上田博美(ホルン)
木村悠子(ピアノ)
山田美穂(クラリネット/編曲・友情出演)

***

演奏会当日、春のやわらかな日差しが、残雪の藻岩山麓に位置する「奥井理ギャラリー」のテラスから、会場を暖かく包みこんでくれました。
北海道支部の今回の演奏メンバーは、新メンバーを迎え5名となり、客演の千石史子さんと、友情出演下さった山田美穂さんと共に、第四回の演奏会を開催させて頂きました。

プログラムの前半は ヴァイオリン、ピアノ、声楽のシベリウス作品、続きまして千石さんによる、なかにしあかね作品の演奏後、「宮城県山元町の被災された状況と現在の様子」を、体験されたからこそ語れる言葉を持ってお話下さいました。会場はお話を伺いながら、ひとつの思いに向かっていくような空気が漂い、1年前の地震が発生したその時刻に1分間の黙祷を共に捧げました。
休憩時には多くの方々が、フロアーの被災地の写真をご覧になりました。

後半はホルン演奏によるノルウェーの現代作曲家クヴァンダルと、グリーグの作品をヴァイオリン演奏で。フィンランドの作曲家メリカントのデュエットの後に、山田美穂編曲による「フィンランディア」を出演者全員で演奏しました。この日の「フィンランディア」は、いつもにも増し、演奏しながら胸が熱くなるものでした。フィンランド独立への強い願いと震災復興への熱い思いが重なり我々に迫って参りました。

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アンコールは恒例の北海道支部会員による「梢の高みにて」をお贈りしました。
※各写真はクリックで拡大します。

終演後もフロアーで多くの方々が募金にご協力下さり、演奏会の余韻をなごり惜しむような雰囲気が続きました。今回、お菓子をご準備願ったイル・ニードの安藤さん、館長の奥井さん、ご後援を頂いた(財)道銀文化財団の柿崎さんからも様々な形で多大なご協力を頂きました。この場をお借りして、篤く御礼申し上げます。
この度の演奏会に関わった日本シベリウス協会北海道支部会員は、大変貴重で掛け替えのない経験をさせて頂きました。また協会員のご来聴や、募金の形のみのご参加も頂き大変嬉しい事でございました。

入場者91名、奥井館長夫妻、出演者7名、調律とステージマネージメントでお世話になりましたヤマハ松岡さん、スタッフ2名が一丸となり、この日の「祈り」を捧げることができ、意義深い演奏会とさせて頂いたことに感謝の思いで一杯です。

「宮城県山元町復興のための募金」には、10万円。
いちご農家支援のための「いちごステッカー」は64枚を販売し、その売上をお渡しする事ができました。ここに謹んでご報告申し上げます。
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※こちらのステッカーについてのお問い合わせは、仙台いちご再生支援プロジェクト様までお願いいたします。


音楽からのエネルギーと、耳を傾けて下さった皆様により、この演奏会の「願い」が叶えられました。ご来聴下さった皆様に篤く御礼申し上げると共に、私達に演奏する機会を与えて下さったJ.シベリウスはじめ、作曲家や作詞家の作品へ敬意をもって感謝申し上げます。
山元町の復興を祈る思いを、この日一日だけのものとせず、このご縁を私達の今後の暮らしの中に感じ、歩んで生きたいと思っております。


(文責 駒ヶ嶺ゆかり/構成 木村悠子)
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