伊藤大介先生より
先月開催いたしました北海道支部アイノラのつどいvol.6にてご講演をいただきました東海大学教授・伊藤大介先生より、ご参加くださった当日のご感想を寄稿いただきましたので、ここに掲載させて頂きます。
伊藤先生には改めましてこの場をお借りして、心から感謝申し上げます。
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アイノラのつどい Vol.6
~フィンランドの冬の暮らしと音楽~
講師/伊藤 大介(東海大学教授)
北海道支部演奏会「アイノラのつどい vol.6 」で、前半にミニレクチャーを担当させていただきました。フィンランドの冬の暮らしについての私の話が、後半の会員のみなさんの演奏への導入として少しでも役立ったとすれば、大変嬉しく思います。
当日の会場の奥井理ギャラリーは、札幌の中心にも近く市民に愛されている藻岩山麓にあります。ギャラリーの大きな窓からは、雪に埋もれた林の佇まいも眺められました。私は建築のあり方を研究している人間ですが、特に北国では、人工的な建築よりもそれを取り巻く自然の方が大きな存在で、本当にすばらしい建築は自然と一体化して初めて生まれると考えています。これはフィンランドでも北海道でも同じなのです。ですから、札幌のこうした自然に近い環境に身を置いて話したり考えたりできることに、私は大きな幸せを感じています。
フィンランド建築ばかりでなく、シベリウスの音楽にも北国の自然との強いつながりを感じてしまうのは、私の勝手な連想でしょうか? アイノラでの暮らしは、シベリウスの作品に何をもたらしたのでしょうか? 当日の会員の方々の演奏もまた、そこに連なるものだったようにも感じています。
北海道支部の動きは活発です。今までほとんど関わることのなかった私も、今後は私にできる形で協力させていただき、北国の文化の発信に少しでもお役に立てればよいと思っています。
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<伊藤先生のご著書>
伊藤先生には改めましてこの場をお借りして、心から感謝申し上げます。
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アイノラのつどい Vol.6
~フィンランドの冬の暮らしと音楽~
講師/伊藤 大介(東海大学教授)
北海道支部演奏会「アイノラのつどい vol.6 」で、前半にミニレクチャーを担当させていただきました。フィンランドの冬の暮らしについての私の話が、後半の会員のみなさんの演奏への導入として少しでも役立ったとすれば、大変嬉しく思います。
当日の会場の奥井理ギャラリーは、札幌の中心にも近く市民に愛されている藻岩山麓にあります。ギャラリーの大きな窓からは、雪に埋もれた林の佇まいも眺められました。私は建築のあり方を研究している人間ですが、特に北国では、人工的な建築よりもそれを取り巻く自然の方が大きな存在で、本当にすばらしい建築は自然と一体化して初めて生まれると考えています。これはフィンランドでも北海道でも同じなのです。ですから、札幌のこうした自然に近い環境に身を置いて話したり考えたりできることに、私は大きな幸せを感じています。
フィンランド建築ばかりでなく、シベリウスの音楽にも北国の自然との強いつながりを感じてしまうのは、私の勝手な連想でしょうか? アイノラでの暮らしは、シベリウスの作品に何をもたらしたのでしょうか? 当日の会員の方々の演奏もまた、そこに連なるものだったようにも感じています。
北海道支部の動きは活発です。今までほとんど関わることのなかった私も、今後は私にできる形で協力させていただき、北国の文化の発信に少しでもお役に立てればよいと思っています。
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<伊藤先生のご著書>
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