アイノラのつどいvol.3【part2】

前回の報告記事から間が空いてしまいましたが、今夏8/10に奥井理ギャラリーで行われました北海道支部「アイノラのつどい」のレポートを、引き続き出演者からの感想などを交えてご報告したく思います。
※報告【part1】の記事はこちらです。>http://sibeliusxhokkaido.blog90.fc2.com/blog-entry-18.html



今回のプログラムの初めを飾ったホルンによる2曲(アンダンティーノAndantino・前奏曲Prelude)は、元々オペラなどに使われた合唱曲をホルン5重奏用に編曲されたものを、さらにホルンとピアノによる編成に編曲したものです。
おおらかな哀愁と安らぎに満ちた「アンダンティーノ」と、森の中に意気揚々と響き渡るファンファーレ部分に自然の広大さを感じさせる緩やかな部分で構成される「前奏曲」は、どちらもお客様と私たち演奏者をシベリウスの世界へ惹き込む素敵な幕開けとなったのではないでしょうか。

続き、ピアノ作品の中から「ソナチネ第1番」、そして歌曲の中でも人気の高い「川面に漂う木屑」「三月の雪上のダイヤモンド」「恋人と会った娘」が演奏され、今回1人目のゲスト・Reetta Näätänenさんの登場となりました。

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演奏に先立ち、駒ヶ嶺理事から紹介を兼ねてインタビュー。
Reettaさんの達者な日本語と、お二人の軽妙なやりとりには、お客様はもちろん袖で待機していた出演者もつい出番を忘れて楽しんでしまう場面も…

そこで会場があたたかく和んだところで、Reettaさんの熱演!

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当日の会場は、夜とはいえど8月、そして集まって下さったお客様と出演者の熱気とでこの時にはかなり暑くなっていましたが、ふだん暑さに慣れていないReettaさんも途中水分を補給等しながら、最後まで熱いフィンランド魂に満ちた演奏を届けてくれました。



休憩を挟んで第2部は、当夜2人目のゲスト・新田ユリ協会理事にご登場いただき、オーケストラ作品をピアノ編曲した「悲しきワルツ」の演奏、そしてシベリウス作品についての指揮者の目線からならではの興味深いお話でスタートしました。

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新田理事(写真奥左)と駒ヶ嶺理事(写真奥右)のお話に、会場にお集まりいただいたお客様方もみな、演奏同様熱心に聞き入って下さっていたようでした。

さらに新田理事には駒ヶ嶺理事との共演で、劇音楽「ペレアスとメリザンド」から数曲を演奏していただいた後は、管弦楽作品の繋がりで、浜島泰子会員により「ヴァイオリン協奏曲」から第2楽章が演奏され、駒ヶ嶺理事による魅力的な歌曲の小品2つの演奏を挟んで、全員によるフィナーレ「フィンランディア」の大合奏を迎えました。
新田理事の指揮の元、時代も国境も越え、この作品に流れるスピリッツを会場全体で共感できた、感動的なフィナーレではなかったかと思います。

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終演後。
大きくあたたかい拍手をいただき、出演者一同も感動に包まれました。

今回も、暑いさなかご来場いただいた皆様、そしてご協力いただいた奥井理ギャラリー館長ご夫妻を初め、様々な面から支えていただいた全ての皆様に、心より感謝を申し上げます。
Kiitos paljon, kaikille!



以下、今回の出演者の中から浜島泰子会員と上田博美会員の感想をご紹介させていただきます。


◆浜島泰子会員(ヴァイオリン)
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アイノラのつどいVol.1,2ではシベリウスの小品を演奏させていただきましたが、今回のVol.3ではコンチェルトの第2楽章を演奏させていただく機会を頂き、個人的には大変緊張しましたが良い経験になりました。
それ以上に今回、新田ユリ理事の指揮のもと「フィンランディア」を演奏できたことは、今までにない貴重な経験となりました。これまでVol.1,2で異例な編成での演奏にはアンサンブルの難しさを感じていましたが、新田ユリ理事からの的確なアドヴァイスや指揮によって自信を持って演奏することができとても勉強になりました。
また、Reettaさんとの共演も私にとっては大変嬉しい機会でした。私がシベリウス音楽院に交換留学生として留学した時に大変お世話になった彼女と、こうして札幌で演奏会に出演する機会に恵まれたことは本当に幸せでした。
今回は新入会員の下澤さんの出演もあり、またシベリウスの輪が広がったことを大変嬉しく思います。

◆上田博美会員(ホルン)
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真夏の夜に響くシベリウスの音楽。8月10日に奥井理ギャラリーでシベリウスの作品を演奏させていただきました。その中でもプログラムの最後に演奏したフィンランディアは、きっとずっと忘れないだろうと思います。本来は、オーケストラで演奏されるこの曲をヴァイオリン、クラリネット、ホルン、ピアノ、声楽の小編成にアレンジしてもらい、クラリネットにレーッタさんを迎え、演奏しました。また、新田ユリさんの指揮によりぐっと曲が引き締まり、豊かな響きになりました。演奏後は、熱いような高揚したような何とも言えない充実感を覚えました。
暑い中、最後まで聴いてくださったお客様、また、お忙しい中、演奏会にご出演いただいた新田さん、レーッタさん、そして一緒に演奏会を作り上げてきた共演者にとても感謝しています。ありがとうございました。





北海道支部では、年明け3月11日午後に、同じく奥井理ギャラリーで「アイノラのつどいvol.4」開催を予定しております。
こちらでは、同じシベリウス協会員の仲間であり札幌にも演奏にいらしたことのある、ソプラノの千石史子さんをゲストにお迎えし、千石さんの故郷であり先の震災で大きな被害をこうむられた宮城県・山元町の復興支援活動も含め準備を進めております。
プログラムはシベリウスを初めとした北欧作品を中心に、仙台に縁のある作曲家・なかにしあかね氏の歌曲からも数曲を演奏させていただく予定です。
詳細は今後またこのブログ上でも告知させていただきますので、どうか今しばらくお待ちください。

また次回も今回同様、「アイノラのつどい」におきましては、北海道支部会員の皆様は入場無料でのご招待とさせていただく予定でおります。
次回も1人でも多くの方のご支援、そしてご来場を心よりお待ちしております。



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